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 「グリッド・コンピューティングの一番のメリットは,遠隔地同士での協業(コラボレーション)だ。1カ所で集中して行うのが当たり前だった製造や科学技術研究のスタイルを一変させる可能性を秘めている」。

 こう力説するのは,日本SGI(http://www.sgi.co.jp)の戸室隆彦執行役員 製品技術本部本部長だ。SGIは,NASAなど科学技術計算分野で,さまざまなグリッド・コンピューティングのプロジェクトに参加した実績を持つ。

 グリッド・コンピューティングとは,インターネットなどでコンピュータを網の目(グリッド)状に接続し,あたかも1台の高性能コンピュータのように利用できるようにする技術。「コンセントを挿せばどこでも電気が使えるのと同じように,コンピュータをネットワークに接続するだけで計算能力を利用できるようにする。これがグリッド・コンピューティングの目標だ」(戸室執行役員)。

 遠隔地同士での協業を実現するためには,データの可視化が大きな課題となる。「共同作業によるデータ処理の過程などを,ビジュアルかつリアルタイムに表示することで,直感的で分かりやすい協業環境を提供できる」と戸室執行役員は主張する。

 「グリッド・コンピューティングそのものについてはオープンソースの技術を採用し,当社が最も得意とする可視化の技術を提供していく」。グリッド・コンピューティング分野での今後の戦略について,戸室執行役員はこう語った。

広岡 延隆=日経コンピュータ