サン・マイクロシステムズは6月12日,同社のUNIX OSであるSolarisの最新版「Solaris 9」の販売を開始した。最大の特徴は,アプリケーション・サーバー「Sun ONE Application Server」やディレクトリ管理ソフト「iPlanet Directory Server」をSolarisに統合したことだ。ユーザーはアプリケーション・サーバーなどを別途購入しなくても,Webサーバー・アプリケーションの構築や実行が可能になった。

 Solaris 9はこのほか,ファイアウオールやデータ管理機能を標準装備した。アプリケーションやOSのスナップショットを取り,開発環境から実運用システムへの移行の時間を短縮するツールも追加した。新機能の数は合計で300以上という。

 CD/DVD-ROMにマニュアルなどを付けた有償版に加えて,インターネットでダウンロード可能な無償版も提供する。価格は,オフィス・ツールの「StarSuite 6.0」,データベースの「Oracle 9i(評価版)」,操作マニュアルなどを含む「システム管理者向けメディア日本版」が3万円。最小限のマニュアルがつく「マルチリンガルスリムキット」が7500円。今回発表したのはSolaris 9のSPARC版のみ。今のところIntel版の出荷計画はない。CPUを2個以上搭載したハードウエアで使用する場合は,別途ライセンス料が必要になる。

 サンがOSにアプリケーション・サーバーを標準装備したことは,競合のミドルウエア・ベンダーに波紋を呼びそうだ。競合相手の1社である日本BEAシステムズの担当者は,「Solaris 9が当社のビジネスにどれだけ影響を及ぼすかは,現時点では何とも言えない。Solaris向け製品はこれまで通り提供していく」と話す。

松浦 龍夫=日経コンピュータ