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エントレージの長井社長 SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)を使っても,離れた拠点にある異機種のサーバーやストレージの接続性を実験・検証をするプロジェクト「B-cube」は6月18日,第2段階の検証内容について発表した。今回の実験からは日本IBM,NEC,日本HP,富士通などの大手メーカーが正式に参加する。これにより4社のサーバー,8社のストレージ,5社のテープ装置,3社のストレージ管理ソフトを使ったSANの接続実験ができる。これだけの異機種環境でSANを構築した例ほとんどない。

 今年3月に実施した第1段階の実験では,総延長180kmのダーク・ファイバを使い三つのデータセンター間でデータのバックアップ性能を検証した。B-cubeの幹事会社の一つであるエントレージ・ブロードコミュニケーションズ(http://www.emtorage.com/)の長井正利社長(写真)は,「第2段階では,よりユーザーの環境に近い構成で検証し,実用化への道筋をつくる」と語る。

 今回の実験の構成は,東京・東陽町にあるTISのデータセンターと東京・府中にある東京エレクトロンのデータセンター間約80kmを,100Mビット/秒のイーサネット専用線を使って接続する。検証内容は,リモートからのストレージ管理や,離れた拠点間でのシステム・バックアップ,データ複製などを行う。災害復旧システムの実験をする。イーサネット専用線には,パワードコム(http://www.poweredcom.net/)の商用サービスである「Powered Ethernet専用サービス」を使う。
 
 7月から実際の検証作業を開始し,12月末までに完了する予定である。「検証結果については,各システム構築ベンダーにノウハウとして利用してもらう」(長井社長)という。

鈴木 孝知=日経コンピュータ