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 マーケティング用アプリケーションのASPサービスを提供しているビートレンド(東京都渋谷区,http://www.betrend.com/)は7月から,「504i」などの携帯電話のJava実行環境を使ったコンテンツ配信サービス「ビートキャスト」を開始する。

 NTTドコモ,KDDI,ジェイフォンの各携帯電話会社は,携帯電話の待ち受け画面でJavaプログラムを実行できる機種を販売している。ビートレンドの新サービスは,待ち受け画面で動作する「待ち受けアプリ」を使って,携帯電話に“プッシュ型”でさまざまな情報を配信するものだ。

 情報を発信したい企業は,まずビートレンドが用意した情報発信用の待ち受けアプリを,Webサイトから対象の顧客(ユーザー)に配布する。合わせてビートレンドのサーバーに,発信したいテキストや画像,着信メロディを登録する。企業がある程度狙ったタイミングで,携帯電話の待ち受け画面上にテキストや画像を表示させたり,着信メロディを鳴らすことができる。

 例えば,その日の夜に行われるイベントやテレビの新番組の情報を,開始の数時間前に文字や画像,メロディで知らせるなど,「よりリアルタイム性を意識した広告配信やクーポン配布の用途で特に有効だ」(ビートレンドの井上英昭社長)。従来はこの種の用途には電子メールが使われてきたが,配信遅れのため狙いどおりにいかないという問題があった。

 「ビートキャスト」は見かけ上はプッシュ型だが,実際には携帯電話側からビートレンドのサーバーに数分おきなどの間隔で定期的にアクセスし,差分データだけをダウンロードする。アクセス間隔は携帯電話側で設定できる。「パケット料金はユーザーが払うので,あくまでユーザー側に『主導権』がある方式になっている」(井上社長)。パケットの量をなるべく削減できるように,データには圧縮処理を施す。

 「ビートキャスト」はビートレンドが用意する会員管理機能と組み合わせると,ユーザーの属性に合わせて配信する情報を変えることも可能である。例えば,誕生月に差し掛かったユーザーだけに特別割引のクーポンを配信する,といった用途に利用できる。

 すでに日本ゼネラルモーターズ(日本GM)が8月から,自動車のキャンペーンで「ビートキャスト」を利用することが決定している。日本GMのWebサイトで,新車の画像をあしらった時計の待ち受けアプリを配布し,同社のさまざまな情報を配信するという。

 ビートレンドの井上社長は,「ユーザーが携帯電話を使うときにまず最初に見るのは,この待ち受け画面。今後のモバイル・マーケティングでは,この待ち受け画面をいかに有効に活用するかがカギとなる」と話す。「現在『501i』や『502i』など昔のiモード端末を使っているユーザーが,504iなどの新機種に切り替える時期にちょうど差し掛かっている。待ち受けアプリを使ったモバイル広告の市場は,今後かなりの勢いで拡大するだろう」(井上社長)。

 モバイル営業支援システムなどの業務アプリケーションに「ビートキャスト」を適用することも考えられている。井上社長は,「営業担当者やフィールド・エンジニアへの連絡など,企業が外出中の社員に対して一斉に情報を発信する用途にも,このサービスを適用できる」という。

 サービス料金は初期費用が20万円,月額料金が20万円から。9月末からは「ビートキャスト」の仕組みをパッケージ・ソフトとして販売開始する予定だ。

(高下 義弘=日経コンピュータ)