パソコン・サーバーの障害監視ツールを開発・販売するサイトケア(http://www.sitecare.co.jp/)は7月2日,機能強化した新版「Sitecare365 Standard」への無償アップグレードを開始した。これは,今年9月に予定されている新版の一般販売に先駆けて,既存ユーザー向けに行ったもの。同社のホームページから新版をダウンロードできる。

 Sitecare365は,サービス・プロバイダがエンド・ユーザー向けにサーバー監視サービスを行うための製品と,エンド・ユーザーが自らツールを導入して自社サーバーを監視するための製品に分かれているが,双方とも無償アップグレードの対象とする。

 新版では,グローバルIPアドレスを持たずにNAT(Network Address Translation)環境下にあるパソコン・サーバーも監視対象になった。これによりファイアウオールの下にあるローカルIPアドレスが割り振られたパソコン・サーバーも監視できる。これまでは,Webサーバやメール・サーバー,グループウエア・サーバーなど,グローバルIPアドレスを持つサーバーのみが監視対象だった。

 さらに,監視対象となるパソコン・サーバーのOSやバージョンの種類を増やした。従来のWindows NT4.0/2000 Server,Turbo Linux Server6.5,Red Hat Linux7.1,Miracle Linux1.0に加え,新たにMiracle Linux 2.0,Sun Cobalt Linux 6.0 (RaQ4),Sun Cobalt Linux 6.0 (Qube3J)を追加した。

 Sitecare365はパソコン・サーバーの障害を未然に防ぐことに力点を置いた監視ツール。HTTP,FTP,SMTP,POP3といったサービスや,プロセサ,メモリー,ハードディスクなどのパーツが正常に動作しているかどうかを常時監視し,それぞれの監視項目が危険値に達したとき,管理者へ警告を発する。

 そのほか,不要に空いているポートはないか,不正メールの踏み台にされていないか,必要なセキュリティ修正パッチが適用されているかどうかなどをチェックする基本的なセキュリティ診断機能も搭載する。

 ユーザーが望めば,第三者による24時間の監視や稼働状況を毎月報告するレポートも受けられる。この監視サービスを提供するサービス・プロバイダは,CSKフィールドサービス,ソフトクリエイト,萩原電気など全国で12社ある(7月2日現在)。

 なお,9月に発売予定の新版の予定価格は,サービス・プロバイダ向けの「Sitecare365 Standard SSP」が20万円(監視対象サーバー1台のとき)から,エンド・ユーザー向けの「Sitecare365 Standard エンタープライズ」が23万9800円(同)から。監視対象サーバーを最大5台に制限した小規模ユーザー向けの「Sitecare365 Standard ベーシック」が7万9800円(同)から。

井上 理=日経コンピュータ