富士通大分ソフトウェアラボラトリ(OSL,http://www.osl.fujitsu.com/)は8月に,SCM(サプライチェーン管理)に利用する需要予測ソフト「FOREPALS(フォアパルス)」の新版2.1を出荷する。2.0版からのマイナー・バージョンアップで,「在庫分析」,「新製品予測」という二つの機能を追加した。

 在庫分析機能は,商品アイテムごとに在庫がどのような状態にあるのかを把握する機能。需要予測との組み合わせにより,全体として最適な在庫水準を維持できるようにする「需給調整」を可能にすることを狙う。「商品の需要を高い精度で予測できることも,もちろん大切だ。しかし,それだけでは『当たるか,当たらないか』の話でとどまってしまう。最も必要なのは,在庫を適正に保つこと。そのためには,在庫分析機能を需要予測と併用できるようにして,在庫を最適にコントロールすることが大切だ」(OSL)。

 OSLは今年1月からトーマツ コンサルティングと共同で,商品の需給調整を目的とした新サービスを提供している(関連記事はこちら)。FOREPALS 2.1で実現する在庫分析機能は,このサービスで得られたノウハウをもとに実現している。

 もう一つの新製品予測機能は,過去の類似製品の販売推移データをもとに,新製品の販売予測をするもの。需要予測と同様,ニューラル・ネットワーク技術を使って実現している。「特に新製品が失敗すると影響が大きい製薬会社から,このような新製品予測機能に対するニーズが大きい」(OSL)。

 在庫分析,新製品予測はともに,FOREPALS 2.1のオプション機能として提供される。OSLはコンサルティングやカスタマイズ込みで提供する。

 OSLは今年1月に,データ分析/マーケティング用ソフトやコンサルティングを提供する米マネジメント・サイエンス・アソシエイツ(MSA,http://www.msa.com/)と提携した。MSAは,消費者寄りの需要予測を行うデマンド・チェーン・マネジメントを得意とする会社で,顧客としてたばこ会社やケーブルテレビの大手が多いという。日本でも,FOREPALSとMSAのノウハウを組み合わせたサービスを提供していく計画である。

田中 淳=日経コンピュータ