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 北海道のコンクリート・メーカー,ウップス(http://www.oops-net.com/)がユニークな取り組みを進めている。9月をメドに,約50台のコンクリート・ミキサー車すべてにGPS(全地球測位システム)端末やセンサーを搭載する。ミキサー車を基幹システムの入力端末として活用するためだ。コンクリートの搬送に関するステータスをきめ細かく管理して,ミキサー車をコンクリート・プラントと作業現場に最適配置する。

 ウップスはGPSで測定した位置情報を,ミキサー車のステータス管理に役立てる。ミキサー車がプラントから半径100メートル以内に入ると「スタンバイ」,半径100メートルの地域より外に出たら「移動中」,作業現場から100メートル以内に入ったら「現場到着」といった具合だ。

 ミキサーの回転部にはセンサーを取り付ける。ミキサーの回転状況を基に,よりきめ細かいステータス管理を実現するためである。例えば,ミキサーの回転速度が速くなると「ミキシング(撹拌)中」,通常時と逆に回転し始めると「荷下ろし中」と判断する。

 GPSで測定した位置情報やセンサーで感知した回転状況は,ミキサー車に搭載してあるMCA無線機を使って,基幹システムに自動送信する。

 ウップスはGPSやセンサーを導入するに当たって,基幹システムの機能も強化する。GPSで測定した位置情報からミキサー車の到着時刻を自動で算出する機能を追加する。ウップスの社員は顧客の問い合わせに対して,「あと5~6分でミキサー車が到着します」と正確に答えられるようになる。

 このほか位置情報や走行距離を基に運行日誌を自動作成する機能も新規に基幹システムに組み込む。これによりドライバの業務効率を向上させる。

栗原 雅=日経コンピュータ