コンテンツ技術の開発を手がけるiVAST(http://www.ivast.com/)は8月2日,MPEG-4によるコンテンツの制作・配信・再生を可能にするソフトウエアの出荷開始を発表した。MPEG-4は高い圧縮機能を持つ画像符号化方式の一種。iVASTは主にエンタテインメント,エンタープライズ,教育といった市場での拡販を目指す。日本では,コンテンツ配信管理システムとデータベース技術を持つ日本オラクル,コンテンツ製作・配信のためのサーバー・システムを提供するサン・マイクロシステムズの2社と協力して販売する。

 iVASTが提供する主なソフトウエアは三つ。エンコードを行う「iVAST Studio Encode」,コンテンツ配信用ソフトの「iVAST Media Server」,プレーヤの「iVAST Experience Player Win-32 Basic」だ。

 「iVAST Studio Encode」はオーディオ/ビデオをMPEG-4ファイルにエンコードするソフト。64kビット/秒程度の低ビットレートでの配信を行うための高圧縮機能を持つ。価格は68万8000円。「iVAST Media Server」はMPEG-4オーディオ/ビデオを配信するためのソフト。配信するコンテンツにインタラクティブ性とオンデマンド機能を追加できる。価格は61万8000円。「iVAST Experience Player Win-32 Basic」はコンテンツを再生するためのメディア・プレーヤ。コンテンツ配信元はアニメのキャラクタを使った画面にするなど,カスタマイズをして利用者に提供できるのが特徴。利用者は,iVASTを使用する各コンテンツ配信元からこのプレーヤをダウンロードする形になる。

 iVASTの内田耕市マーケティング&コミュニケーションズ日本ディレクターは,「MPEG-4はブロードバンドだけで利用するものではない。CATVやDVD,専用チップを搭載したテレビなど,一つのコンテンツをあらゆるもので再生できるようにする。今回の製品はその流れをより加速させるものだと考えている」と語る。

 iVASTは明確な販売目標の発表は避けたが,「日本では,世界全体の売り上げの25%を目指す」(内田日本ディレクター)という。

松浦 龍夫=日経コンピュータ