米マニュジスティックスのオーウェンス会長兼CEO
写真撮影:周 慧

 「最大の競合企業はSAPだ。i2テクノロジーズは競合企業だと見ていない」。

 サプライチェーン計画(SCP)ソフト大手である米マニュジスティックス(http://www.manu.com/)のグレゴリー・オーウェンス会長兼CEO(最高経営責任者)が来日,本誌の取材で同じSCPソフト大手の米i2テクノロジーズ(http://www.i2.com/)を“切り捨てた”。

 外資系ソフト会社のトップが最大のライバル企業を「ライバル/コンペティタではない」と切り捨てることは,決して珍しくない。切り捨てた理由を問うと,たいていの場合は「当社の製品は~や~もできる。まったく新しい分野に進んだ」といった,自社製品のアピールが続くことが多い。ところが,今回のオーウェンス会長のケースは違った。最近の市場で実際に複数の企業と“競合”してきた実感から,「i2はもはやライバルではない」と考えている。

 「今年の第1四半期を見ると,ユーザー企業への入札時にi2と競合したのはヨーロッパでの1回だけだった。米国と日本ではほとんど競合しなかった」(オーウェンス会長)。これに対して,ERPパッケージ(統合業務パッケージ)大手の独SAPとは,「直近の3四半期で最も多く顔を合わせた」(同)という。「ユーザー企業が入札のときにSAPを指名している」(同)というのが理由である。

 さらにオーウェンス会長は,「米サン・マイクロシステムズはもともとi2の製品を使っていたが,マニュジスティックス製品に乗り換えた。それ以降,従来は競合していた電子機器やハイテクの分野ですら,i2とぶつかることがなくなった」と語った。SCPソフトの入札時に,ユーザー企業がi2を指名する機会は少なくなっているようだ。

(栗原 雅=日経コンピュータ)