ソフト・ベンチャーのリアルコム(http://realcom.ksquare.co.jp/)は来春,ナレッジ・マネジメント(KM)向けソフトウエア「KnowledgeMarket」の新版を発売する。業務プロセスを考慮した情報交換の仕組みを強化することが特徴。プロジェクト単位で効果的にナレッジ・マネジメントを実践できるようにする。例えば,ある商品にかかわる担当者が,マーケティングや企画,開発,製造,販売といった部門の壁を越えて情報交換する機能をKnowledgeMarketに持たせる。これにより市場の流行と実用化目前の最新技術動向,生産技術の制約といった複数の要因を考慮した新商品の企画を可能にする。

 KnowledgeMarketは,複数の社員が電子メールやWebブラウザを使って情報交換したり,やり取りした情報を自動的にサーバーに格納する機能を備える。社員が情報を参照した頻度や,情報の価値を5段階で評価した結果を基に,情報の価値をランク付けすることもできる。

 「ナレッジ・マネジメントを単なるドキュメント管理で終わらせない」。こう考える谷本 肇社長がリアルコムが発足したのは2000年4月。KnowledgeMarketは同年10月の出荷以降,2年弱の間に,ソニーやニコン,富士ゼロックス,丸紅,NEC,NTT東日本などの大企業を中心に10社以上が導入した。リアルコムも2002年度下期(2002年1~6月期)に黒字転換した。

栗原 雅=日経コンピュータ