「企業内に蓄積されている情報の80%が,テキスト情報。ほとんどの企業がこの情報の分析に手をつけていない。テキスト情報を分析していたとしても,手作業といった非効率な方法で実施している」。こう話すのは,データ・マイニングソフトを販売する米SPSS(http://www.spss.com/)のオリバー・ジョウヴ テキスト・マイニング担当副社長だ(写真)。ジョウヴ氏は,「テキスト・マイニングを実施して,数値データと合わせて分析することで,多くの発見が得られるようになる」とする。

 「例えば,顧客からアンケートを取る場合,選択肢式のアンケートよりも自由回答形式のアンケートの方が多くの回答を得られる。これらの情報を分析して,クレームなどを抽出。次にクレームを言った人とその人の購買商品のデータや購買回数のデータと照会することで,どのような場合にクレームが発生しやすいのかを分析できる。数値データを分析するよりも,分析の幅が広がる」(ジョウブ氏)。

 ジョウヴ氏は,米SPSSが2002年2月に買収したテキスト・マイニング・ソフト・ベンダーの仏レキシー・クエストの社長だった。「テキスト・マイニングとデータ・マイニングを統合した方が良いと考えて,データ・マイニング・ソフト・ベンダーのSPSSと手を組んだ。今後はSPSSのデータ・マイニング・ソフトClementineにテキスト・マイニング・ソフトを統合して販売する」とジョウヴ氏は話す。

 SPSSでは,今年中にClementaineと統合したテキスト・マイニング・ソフトを日本で発売する予定。「テキスト・マイニングやデータ・マイニングはどの業種でも必要とされる。特に日本では,米国と同じようにCRM(顧客関係管理)分野での引合いが多い。これらの企業を積極的に狙っていく」(ジョウヴ氏)としている。

(島田 優子=日経コンピュータ)