米SASのソール上級副社長(左)とナウタ副社長(右) SASインスティチュート ジャパン(http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/)は10月末,データ分析ソフトの新版「JMP(ジャンプ)バージョン5 日本語版」を出荷する。

 新版では,分析対象データを複数の属性分類を切り口にして統計解析を繰り返せる機能や,「『アメリカ車が好き』な人は『大型車が好き』」といった属性(要因)同士の関連性を図示する「特性要因図」の作成機能などを新たに追加する。これにより,商品の品質を高めるための主要因や,顧客の嗜好などをきめ細かく把握できるようになる。

 JMPは,アンケート結果のデータなどを統計解析したり,解析結果をグラフ化する作業を,マウスを使った対話型の操作でできるデスクトップ・ソフト。米SASのクリスティン・ナウタJMPセールス&マーケティング ディレクター(写真右)は「(大規模な)統計解析向けのソフトの場合,分析者がまず分析の方法や切り口を熟慮してからソフトを使うのが一般的だ。これに対して,JMPは実際のデータを操作して結果を見ながら分析できるため,統計解析の知識がない人でも操作できる」と,JMPの操作性が優れていることを強調する。

 現行版のバージョン4 日本語版は2001年9月に発売してから約1年間で,約3500人以上のユーザーを獲得している。SASインスティチュート ジャパンは新版の出荷から1年間で,現行版からバージョンアップするユーザーと新規にJMPを購入するユーザーを合わせて,5000人のユーザー獲得を目指す。「さらにユーザーを拡大するため,今後は遺伝子解析などのゲノム分野に適用できる分析機能を強化した製品を出したい」と米SASのジョン P. ソール上級副社長(写真左)は話す。

 新版の価格は,企業を中心とする一般のユーザー向けが13万5000円,大学をはじめとする教育機関のユーザー向けが5万4000円。WindowsとMac OSで動作する。

(栗原 雅,島田 優子=日経コンピュータ)