PR

 「今年になって、ハード・ソフトともに強力な製品を投入した。稼働したアプリケーションの保守を手がける新サービスを7月から本格的に始めた。今年は、あらゆる事業分野でIBMのシェアは上がる」。日本IBMの大歳卓麻社長は9月18日、記者団にこうコメントした。

 このコメントは、「2002年度(2002年1月~12月期)の売上高は伸びるのか」という質問に対する答えであった。大歳社長は、「(売上高の伸びは)良くはない」と述べた後、「ただし、シェアはゲインする」と断言した。

 売り上げ増が難しいのは、「景気が厳しく、お客様がIT投資に慎重になっている」(大歳社長)からである。したがって、日本IBMのライバル会社も売上高の維持に苦しんでいる。そうしたなか、強力な製品とサービスを投入した日本IBMがシェアについては拡大できる、という認識を示したものだ。

 「利益はどうか」という質問については、「今はどうこう言える時期ではない。(期末の2002年12月末まで)あと3カ月と2週間もある」と述べ、営業部門の最後の頑張りに期待するとした。

 また、日本IBMは2001年度、顧客満足度が低下するという、「ゆゆしい事態」(大歳社長)に陥った。この問題は改善しつつあるとした。「毎月、顧客満足度に関する委員会を開き、さまざまな改善活動をしている。内部の調査によれば、顧客満足度は向上してきた。ただし、顧客満足の世界に100点はない。私がよくなった、というと現場が安心してしまいかねない。だから顧客満足度については、常に不満と社内で言っている」。

(谷島 宣之=コンピュータ第一局編集委員)