翼システム(http://www.tsubasa-tool.com/)は11月1日、電子帳票作成ツール「Visual Comform」を出荷開始する。電子帳票の作成に必要なデータ入力画面を、出力する帳票イメージの形で実現できるのが特徴。ユーザーはWebブラウザから、帳票の中の必要な項目を埋めていく要領でデータを入力できる。翼システムはe-Japan需要を当て込み、主に電子政府関連のシステム開発を請け負うシステム・インテグレータやパッケージ・ベンダーに向けて販売していく。

 Visual Comformは、「当社の帳票作成ツールであるSuper Visual Formadeの“発展型”」(翼システムの清水俊之 ツール営業部プロダクト営業課e-Japan担当)。Super Visual Formadeは出力帳票の作成ツールだが、Visual Comformはそれに加えて帳票作成に必要な入力画面を作成できる。ビジュアルに帳票をレイアウトできる機能などは、Super Visual Formadeから引き継いでいる。

 Visual Comformでは、スキャナで取り込んだ既存の紙の帳票イメージをテンプレートとして利用できる。取り込んだイメージ中の文字を認識してデータ化するOCR機能を備える。WordやExcelで作成された帳票を取り込んで使うことも可能。これらを利用して帳票イメージを電子化したら、ユーザーが入力すべき項目の位置を指定し、テキストボックス、ラジオボタン、プルダウン・メニューなどのうちどれを使うかといった属性を決めていく。関数を用意しているので、電子帳票上でデータに対する処理を実行することもできる。

 入力画面は、書き込み可能なPDF文書の形で実現する(HTML形式も可能)。ユーザーはそのPDF文書をダウンロードして必要な情報を入力または選択し、サーバーにアップロードする。入力画面を帳票イメージの形で実現することで、「入力画面に多くの情報を表示しても見にくくならないし、ユーザーの使い勝手も向上する。HTMLでは実現が難しい複雑な画面でも、容易に実現できる」(清水課長)。ユーザーがアップロードしたデータは、必要に応じてXML形式などに変換される。

 Visual Comformはフォーム設計部とサーバー・ライブラリで構成する。フォーム設計部は帳票と入力画面の作成ツール、サーバー・ライブラリはアップロードされたデータを扱いやすくするためのJavaクラスライブラリである。フォーム設計部はWindows 2000/NT 4.0/XP Professionalで動作する。価格はフォーム設計部が120万円、サーバー・ライブラリが50万円。初年度200サイトへの販売が目標。

田中 淳=日経コンピュータ