「ナレッジ・マネジメントを実行する上で、ユーザーの関心は情報の“入力”に移りはじめている」。こう指摘するのは、概念検索エンジン「ConceptBase」を販売するジャストシステム(http://www.justsystem.co.jp/)の松田潤エンタープライズ事業推進室室長だ。「今まではナレッジ・マネジメントというと検索技術など、情報を“引き出す”技術ばかりに注目が集まっていた。しかし、これからは入力された情報の質がナレッジ・マネジメントの決め手になるだろう」と松田室長は続ける。

 「情報の入力に注目が集まる理由は、『良い情報が蓄積されればナレッジ・マネジメント・システムの利用頻度も高まる』ということが、実際にナレッジ・マネジメントを実行しているユーザーの経験から分かってきたからだ」(松田室長)という。

 松田室長は、「例えば、営業向けのナレッジ・マネジメント・システムでは営業日報の入力が重要になる。しかし、営業日報を入力する際に、『商談に失敗しました』だけを入力しては意味がない。『なぜそうなったのか』、『どうしてそうなったのか』を書かなければ質の高い情報と言えず、ナレッジ・マネジメントで利用するための情報として成り立たない」と指摘する。

 「当社の製品も今まで情報を引き出すことに注力してきた。しかし、今後は質の高い情報を入力できるような、ナレッジ・マネジメント向けのソフトを作っていく予定だ」(松田室長)。

(島田 優子=日経コンピュータ)