日本IBMは10月9日、自社製UNIX「AIX」のバージョンアップを発表した。新版の「AIX 5L バージョン5.2」のキャッチフレーズは、「オートノミック(自律)・コンピューティング」の具現化だ。具体的には、再起動なしにプロセサや主記憶の追加ができる「ダイナミックLPAR機能」や、必要に応じてあらかじめ搭載しておいた予備のプロセサを追加起動する「CUoD (Capacity Upgrade on Demand)」機能などを追加した。これにより、システムを止めずに処理能力を増やせる。
 IBMはサーバーやソフトウエアが障害を自分で修復したり、環境変化に適応できるようにする「オートノミック・コンピューティング構想」の実現に取り組んでいる。今回の機能強化は、この構想のなかでサーバーが部品構成の変化を自動認識し連続稼働する「Self-configuring (自己構成)」機能にあたる。日本IBMは、オートノミック・コンピューティング構想に基づくデータベース・ソフト「DB2 UDB V8.1」も10月3日に発表済み。

 AIX 5L バージョン5.2のダイナミックLPAR機能はeServer pSeries 690/670/630で、CUoDは同690と670で利用できる。10月25日から出荷する。

鈴木 淳史=日経コンピュータ