フランステレコムR&Dが開発したe-Confの画面例 フランステレコムR&D(http://www.francetelecom.co.jp/)は、サーバー不要のテレビ会議ソフト「e-Conf」を開発した。このソフトをインストールするだけで、パソコン同士で直接、テレビ会議ができる。こうした製品は初めて。来年3月までに販売代理店を通じて国内でも出荷する。

 一方のパソコンから、相手のIPアドレスを入力するだけでテレビ会議を始められる。最大で5拠点と同時に会議ができる。従来の一般的なビデオ会議システムは、1拠点としか接続できなかった。

 マイクロソフトのPocket PC 2002を搭載した携帯情報端末(PDA)とテレビ会議をすることも可能だ。PDAにはカメラと無線LANカードを装着する。通信速度が256k~512kビット/秒の場合、20フレーム/秒程度で動画をやり取りできる。フランステレコム日本研究所の高木茂行所長は、「30フレーム/秒のテレビ画像と比較して、画質はさほど変わらない。携帯端末でも利用できるテレビ会議ソフトはこの製品が初めてだろう」と説明する。

 e-confは、一般電話の呼び出し手順(SIP、H.323など)を使って通信相手を呼び出す。このため、ISDN回線を利用する既存のテレビ会議システムと相互接続したり、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)が提供するIP電話サービスと組み合わせることもできる。ただし、ルーターを経由して接続している場合は、パソコンやPDAに一意のIPアドレスが割り当てられるようにする仕組みが別途必要となる。

 対応OSは、パソコンがWindows2000/XP、携帯情報端末がPocket PC 2002。カメラやヘッドフォンなどは、通常の周辺機器が利用できる。価格や販売代理店は未定。高木所長は、「既存のビデオ会議ソフトと比較して、1ユーザーあたりの価格が割安になるよう設定する」としている。

坂口 裕一=日経コンピュータ