PR

IBMのティーデマン氏 「バーチャリゼーション技術は、3年後にはほとんどすべてのSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)で利用されるようになる」。米IBMストレージ・ソフトウエア部門マーケティング担当バイス・プレジデントを務めるイェンス・ティーデマン氏(写真)は、こう断言する。

 IBMは来年、異機種サーバー、異機種ストレージの環境を一括して管理・運用するためのストレージ管理製品群を出荷する。そのなかには複数のストレージを一つのストレージのように運用できるバーチャリゼーション技術を使った製品も含まれる。ティーデマン氏は、「ストレージの大容量・複雑化がこのまま進めば、人間による管理が不可能になってしまう。ストレージ管理の省力化、自動化の道具としてバーチャリゼーションは欠かせなくなるはずだ」と、バーチャリゼーションの必要性を強調する。

 IBMが来年出荷するストレージ管理製品の中では、バーチャリゼーションと並んで「ストレージ・タンクに特に力を入れている」とティーデマン氏は話す。ストレージ・タンクは、異機種サーバー、異機種ストレージ環境を一元的に管理する仕組みのこと。WindowsやUNIXといった異なるOSのサーバーから、SANのストレージ上にある同じファイルを直接利用できるようにするものだ。

 ストレージ上のファイルはOSのファイル・システムの管理下にある。このため、通常はそのファイルにアクセスするためには同じOSのサーバーを通らなければならない。ストレージ・タンクを使えば、例えば受発注システムと会計システムなどの複数のシステムを異なるOSのサーバーで構築している場合でも、それぞれのシステムから同じストレージに直接アクセスできるようになる。

 ストレージ・タンクの機能は、一般的に言われているバーチャリゼーションには含まれていない。ティーデマン氏は、「ストレージ・タンクは異機種サーバーが混在し、それらが連携する必要があるような大規模ユーザー向けの機能。この機能を利用するのはSANユーザーのうち10~15%程度になる」と予測する。

鈴木 孝知=日経コンピュータ