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 NTTデータが11月7日、2002年度上半期(2002年4~9月)の中間決算を発表した。連結売上高は3790億円、経常利益は224億円で、それぞれ3422億円、198億円だった前年度同期から増収増益を達成した。なお、2002年度通期(2002年4月~2003年3月)の売上高は、当初計画通り、前年度比4.7%増の8400億円を見込んでいる。
 
 今期、増収増益の原動力となったのは、“NTTグループの連結経営力”と言える。売上高の7割を占めるシステム・インテグレーション事業では、「NTTドコモのシステム開発をはじめ、NTTグループ向けのビジネスが大きく収益に貢献した」(NTTデータ)。実際、NTTグループへの依存度は高まっている。法人向け事業の売上高に占めるNTTグループ向けの比率は、前年度同期は10%だったが、今期は18%へ上昇した。

 実は、NTTデータは2年ほど前から、NTTグループ以外の企業とのパートナ戦略を強化してきた。「ITパートナ」事業と呼ぶもので、これまでつき合いのなかった企業と提携したり、そのシステム子会社を買収するなどして密接な関係を築く。これにより、新規のシステム案件を獲得したり、新たな情報サービスを立ち上げようという狙いがある。今年10月には三洋電機のシステム子会社「三洋電機ソフトウエア」を買収すると発表した。

 NTTデータの青木利晴社長は今回の中間決算で、「ITパートナ事業による売上高は約300億円、利益もわずかながら10億円出すことができた。今後も引き続き、ITパートナ事業に力を入れていく」と明言した。

 しかし、当初の目標にはほど遠い。NTTデータは昨年夏、「ITパートナ事業で2~3年後には年間3000億円稼ぐ」と意気込んでいた。1年以上経過した現段階で、売上高はその10分の1。目標達成は難しい。

戸川 尚樹=日経コンピュータ