NTTPC コミュニケーションズ(http://www.nttpc.co.jp/)は年末から、新しいアクセス回線サービスを、同社の広域イーサネット・サービス「Super EBN-BroadEther」向けに提供する。特に注目すべきは、「フレッツ・オフィス共有型」のアクセス回線サービスである。ユーザー企業は、NTT東西地域会社が提供するインターネットVPNサービス「フレッツ・オフィス」をBroadEtherのアクセス回線として使う場合に、従来より安価に利用できる。

 NTTPCの齋藤壽勝(としかつ)ネットワーク事業部VPNソリューション推進室長は、「フレッツ・オフィスは専用線より安価で、インターネット回線よりセキュリティが高い。そのため、アクセス回線に使いたいというユーザー企業の要望が増えている」と語る。

 これまでも、BroadEtherのアクセス回線にフレッツ・オフィスを使うことはできたが、「県内に10~20拠点がある企業でなければコスト・メリットが出なかった」(齋藤室長)。新サービスでは、フレッツ・オフィスとBroadEtherとの接続に使う機器や回線を複数企業で共有することで低コスト化を実現。最大100Mビット/秒の広域イーサネット・サービスを1拠点あたり月額2万6000円から使えるようにした。

 齋藤室長は、「これまでは1拠点だけでアクセス回線にフレッツ・オフィスを使おうとすると、月額10万円以上かかっていた」という。フレッツ・オフィスを共有する企業間のセキュリティはIPsecという暗号化技術で守る。フレッツ・オフィスをアクセス回線として複数企業で共有できるサービスを開始するのは、広域イーサネット・サービス事業者の中でNTTPCが初めて。

 フレッツ・オフィスを使うと、Bフレッツのような光インターネット接続やフレッツADSLといった接続サービスの回線を、BroadEtherなど通信事業者の閉域網に直接、つなげられる。インターネットを経由しないため、セキュリティや安定性が高いアクセス回線として使える。

 これ以外にもBroadEtherは、BフレッツやADSL回線などをアクセス回線としてインターネット経由で接続できる。DDIポケットが提供する定額制のPHS回線による接続サービスAirH”も使えるが、今回新たに、NTTドコモが予定している定額制のPHSサービスへの対応も表明した。新サービスはBroadEtherの、アクセス回線の多様さという特徴をより推し進めたと言える。

(鈴木 孝知=日経コンピュータ)