「先月末に新製品を発表してから今日までに、かなりの件数の引き合いがあった」。SCP(サプライチェーン計画)ソフト最大手のi2テクノロジーズ・ジャパン(http://www.i2j.co.jp/)で営業統括本部ソリューション コンサルティング本部 エグゼクティブ ソリューション コンサルタントを務める森川衡氏は、同社11月21日に出荷した新製品「i2 DOE(Distributed Order Execution)日本語版」の出だしが好調であることを強調した。

 i2 DOEは一言でいうと、注文のステータス管理用ソフトである。例えば、完成品メーカーが基幹システムで管理している受注データに、部品メーカーやその下請け企業のシステムにある原材料調達、製造、出荷データをひも付けて管理する。こうすることで完成品メーカーは、取引先である部品メーカーなどの製造状況を正確に把握して発注量を調整したり、卸売業者に納期を回答できるようになる。

 i2 DOEの価格はライセンス料金だけで約5000万円から。導入費用を含めると1億円程度になり、決して安いソフトではない。それでも森川コンサルタントによると、「i2 DOEの発売から2週間で早くも5社と導入に向けた具体的な話し合いに入った」。来年早々にも、5社のうち3社と正式契約を結び、1社については6月までに本格稼働させる考えだ。

 i2テクノロジーズ・ジャパンは主に既存のi2ユーザーである大規模な製造業に、i2 DOEを売り込んでいる。SCM(サプライチェーン管理)に取り組む完成品メーカーの中には、複数の企業の基幹システムに分散した注文関連のデータを統合管理したいというニーズが従来から多かった。だが、「これまで簡単に実現する技術がなかった」(森川コンサルタント)。最近になって、「Webサービスに代表されるような複数のシステムを連動させる技術が登場したことで、実現するためのハードルが一気に低くなった」(同)。

栗原 雅=日経コンピュータ