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 日本SGIは12月10日、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)を簡単に導入するためのオールインワン・システム「SGI SAN Server S600」の販売を開始した。SANの構築に必要なハード、ソフトをあらかじめ一つのラックに収容した。

 ハードとしては、日本SGIのミッドレンジ・サーバー「Origin 300」、日立製作所の中型ストレージ「SANRISE9500V」、ブロケード コミュニケーション システムズ(http://www.brocadejapan.com/)のSANスイッチ「SilkWorm3200/3800/3900」をラック内に格納する。Origin 300では、日本SGIのファイル共有ソフト「CXFS2.2」を動かす。CXFSが備えるバーチャリゼーション機能を使うと、異なるOSを搭載するサーバーから、SANRISE9500V内の同じファイルに直接アクセスできる。
 
 日本SGIの和泉法夫社長は、ユーザー企業へのメリットとして、「サーバー、ストレージ、ソフトなどをインテグレーションする手間を省くことができる」ことを挙げた。「SGI製品だけで構成した場合に比べて、設置面積が半分の1ラック分で済む」と付け加える。

 S600は日本市場だけで販売する。和泉社長は、「ミッドレンジ・クラスのサーバー、ストレージ、SANスイッチを組み合わせた製品を投入することで、中規模のストレージを必要とする企業への訴求力を高める」と意気込む。これまで日本SGIのストレージ製品の主な顧客は、研究・開発事業やマスメディアなど、大容量ストレージを必要とする企業が中心だった。

 S600の価格はOrigin 300にプロセサを2個搭載し、SANRISE9500Vのディスク容量が1Tバイトの構成で4200万円から。この価格について和泉社長は、「各機器を個々に買って組み上げるより安い。その上、インテグレーション費用を軽減できる」としている。大容量ストレージが必要な企業向けのオールインワン製品の提供については、「まだ検討段階」とするにとどめた。

鈴木 孝知=日経コンピュータ