NECと米ヒューレット・パッカード(HP)は12月12日、両者の協力関係を強化し、共同でグローバルなアウトソーシング・サービスを提供すると発表した。両社はこれまで、HPからNECへのUNIXサーバーのOEM供給、オープン系プラットフォームによるシステム・インテグレーション事業での協力、と関係を深めており、今回の提携でさらに関係強化を図る。

 「お客様が求めているのは、個別のIT製品ではなく、エンド・ツー・エンドでのソリューションだ。HPはNECと協力して、こうした要望にこたえていく」(HPのカーリー・フィオリーナ会長兼CEO)。

 具体的には、オープン系プラットフォームでシステムを構築し、グローバルなサポートを必要とするユーザー企業に対して、両社が協力してアウトソーシング・サービスを提供する。例えば、中国に進出するNECのユーザー企業のシステムを、中国にあるHPのデータセンターで運用する、といった協力を行う。

 NECは今回の関係強化をバネに、「現在は1000億円程度のアウトソーシング事業を、近い将来に倍増させる」(NECの西垣浩司社長)意向だ。西垣社長は「近い将来」の時期を明言しなかったが、3年以内を目標にしている模様だ。HPは数値目標を公表していない。

 今後1年間をメドとするフェーズ1では、日本・米国・中国の3市場に重点を置く。NECとHPの共同出資会社、もしくはユーザー企業を含めた3社が出資する合弁会社の設立も視野に入れる。3社が出資する合弁会社に、ユーザー企業の情報システム部門の担当者を受け入れる可能性もある。

 2年目以降のフェーズ2では、東南アジアや欧州の企業にもターゲットを広げていく。コールセンターなど、業務そのものを請け負う「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」事業も共同で展開していく考えだ。

森 永輔=日経コンピュータ