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 NECグループのシステム保守・運用会社NECフィールディング(http://www.fielding.co.jp/)は12月18日、中期経営計画を発表した。2005年3月期までの数値目標として、「顧客満足度1位の持続」、「売り上げ年間成長率の7%の確保」、「2005年3月期までにROE(株主資本利益率)を20%に高める」の3点を挙げた。売上高7%成長はガートナー ジャパンが予測したITサービス市場の伸び率(2006年までの年平均成長率は6.7%)を上回る。

 これらの数値目標を達成するために、同社はCS(顧客満足度)向上策、事業推進戦略、経営基盤強化戦略の3点を具体策として発表した。

 CS向上策としては「約10年間取り組んできたCS向上策で、企業全体のサービス品質は上がった。あとは社員一人ひとりのレベルを上げる」と鳥居高志社長は意気込む。また、2005年3月までにSLA(サービス・レベル・アグリーメント)サービスを導入する。「端的にいえば、契約時に定めた品質にサービスが見合わなかったら、お客様に罰金を支払うということ」と富田克一常務は同サービスを説明する。このほか、コールセンターの品質基準COPC、ハウジング事業者の品質基準ISMSなどの国際的な品質基準の取得を目指す。同社は日経コンピュータが今年6月に発表した「第7回顧客満足度調査」で、システム構築関連サービス(情報サービス会社)部門とシステム運用関連サービス(情報サービス会社)部門の1位だった。

 事業推進戦略としては、パートナー企業とサービス商品を共同開発するなどして、営業力を強化したり、これまでハードウエアよりだった運用サービスに加えソフト保守に注力する方針を掲げた。「来年4月にソフトウェアサポート技術本部を設置するとともに、外部のソフト保守要員の活用を始める」(鳥居社長)方針だ。

 経営基盤の強化として、技術力の強化、情報システムの活用、人材の育成に注力する。それぞれの具体策は以下の通り。年間の技術研究開発費を3億円(2003年3月期)から12億円(2005年3月期)まで引き上げる。NEC本体とCRM(顧客情報管理)システム、SCM(サプライチェーン管理)システムを共同利用して合理化する。ソフト技術関連の資格を取得すると給与が変わる賃金体系に変える。「所有資格と能力に応じて同年代でも給与に変化を持たせる。しかし、(いくら資格を多数持っていて、能力が高くても)際限なく高い給料を与えるのではない。増額の“幅”は持たせ、一つ上の“幅”に昇格するためには社内のテストに受かることを条件にする予定」だと鳥居社長は語る。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ