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 カナダのソフト会社であるアンタークティカ(http://antarctica.net)は2003年第1四半期中に、Web上の情報をテキスト入力ではなくクリックだけで検索可能にするソフトウエア「Visual Net」を日本で販売する。日本法人を設立して直販するか、パートナ企業経由で販売するかは未定。検索サイトや図書データベース、企業の在庫データベースなどの利用を想定する。

 Visual NetはWeb上にある情報を検索するとき、地図のような画面をクリックして深堀りしながら目的の情報へ辿り着けるようにするサーバー・ソフト。例えば検索サイトでの利用を想定した場合、「芸術と人文」、「メディアとニュース」、「ビジネスと経済」というような大カテゴリが、島のような形で画面上に現れる。「芸術と人文」の島には写真、建築、美術館、歴史、文学といった小カテゴリが点在しており、利用者は小カテゴリをクリックすると、さらに細かく分類された島が出現するという仕組みだ。

 より情報量が多かったり、参照の頻度が多いカテゴリは、地図上でも島が大きく表示される。一目で情報の重みや量の相対的な関係が分かる。そのため、全体のバランスを把握することにも役立つ。この例の場合は情報を島で表示しているが、例えば都市の背景のなかで情報をビルで表したり、空の背景で情報を雲で表すなど、任意に表現方法を変えることができる。

 すでに米国ではいくつかの事例が出ており、1300万件の医療に関する文献や資料を抱える米国医療国立図書館は、アンタークティカのVisual Netを利用して文献を30万のカテゴリに分類し、クリックだけで目的の文献情報に辿り着けるシステムを開発した。そのほか、産業部品を製造するメーカーが、在庫情報を把握するために導入したケースもある。IBM、インテルなどの大手も採用し、全部で11組織がVisual Netを導入した。

 アンタークティカはXMLの共同創案者であるティム・ブレイ氏が1999年に立ち上げたベンチャー。5年以内に1億ドルの売り上げを目指す。http://maps.map.net/cat/World/Japaneseで日本語版のデモを見ることができる。

井上 理=日経コンピュータ