無線通信規格「Bluetooth」の業界団体であるBluetooth SIGは1月21日、Bluetooth普及に向けた今後の方針を発表した。同SIGは今年中に、Bluetoothを搭載した製品が全世界で1億個以上出荷されると見ている。同SIGのマーケティング・ディレクターのアンダース・エドランド氏は、「今後は利用者の使いやすさをより追及する」という。そのための施策である「5 Minute ready plan」を打ち出した。

 同planでは設計用のハンドブックや参考資料、33カ国語に翻訳した用語集、トラブルシューティング・ガイドを作成、さらに製品・事例の紹介なども行う。エドランド氏は、「特に異なるデバイスの通信の実現を支援できるような試験設備や参考資料を用意する。異なる機器同士がBluetoothを使って、相互に通信できてこそ、Bluetoothの有用性が発揮されるからだ」と語る。

 またエドランド氏は、「携帯電話はもちろんだが、今度はデジタル画像を扱う機器に搭載されると考えている。そのために通信速度(現在約1Mbps)を向上させる研究を行っている」という。

 ただ無線通信技術は、無線LANの事実上の標準となっている「802.11b」や、最大100Mビット/秒程度の高速通信を実現する無線通信技術である「UWB(超広帯域)」など競合するものが多い。これについてエドランド氏は、「用途が違うので、市場の住み分けができる。Bluetoothは主に、小型デバイスに使われるもの。最近では耳にかけられるような小さなワイヤレス・ヘッドホンなどに使われるようになってきた。このようなことは無線LAN技術などではできない」とする。

(鈴木 孝知=日経コンピュータ)