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 富士通と米インテルは1月24日、インテル製プロセサを使った大規模サーバーの開発で協力すると発表した。富士通は、メインフレーム並みの性能と信頼性を持つLinuxサーバーの開発に取り組む。インテルはこれを技術面からサポートするとともに、ソフトウエアの最適化を支援する。Linuxの機能向上やLinux用ソフトの充実にも共同で取り組んでいく。

 富士通は、2004年末までに32ビット・プロセサ搭載モデルを、2005年末までに64ビットのItaniumプロセサ搭載モデルを出荷していく。Itaniumプロセサとして、90ナノmの半導体製造プロセスを採用したデュアル・コアの「Montecito(開発コード名)」を搭載する予定だ。

 アーキテクチャは32ビット/64ビットの両モデルに共通で、最大128プロセサまで拡張できる。製品化する時点の搭載プロセサ数は未定だが、「2004年から2005年にかけて出荷されるメインフレームに十分対抗できる性能を持ったサーバーにする」(富士通の杉田忠靖副社長)。OSはLinuxを主とするが、Windowsも稼働できるようにする。メインフレーム用OSであるMSPやFSPを稼働させる計画はない。論理分割など、大規模サーバーに不可欠な機能も装備した製品になる予定だ。

 富士通はこれから開発する大規模サーバーで、2006年度に全世界で1000億円の売り上げを見込んでいる。「インテル製プロセサを搭載するミッション・クリティカルなサーバーの市場は3000億円程度に拡大しているだろう。このうちの3分の1を獲得したい」(杉田副社長)意向だ。

 富士通は2002年10月、基幹系システムの構築にLinuxを積極利用していく方針を決めた。この方針を実現するためのハードウエアの開発にはインテルとの協力が必要と判断して、交渉を開始。このほど合意に至った。杉田副社長はインテルとの関係強化の意義を、「富士通のLinux戦略における大きなマイルストーンになる」と強調した。

森 永輔=日経コンピュータ