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 「安価な通信サービスを提供することで、ストレージの遠隔地バックアップを企業に広げる」。NTTコミュニケーションズ(NTTコム)ITマネジメントサービス部企画・開発グループ サービス開発部門の高尾司担当部長はこう語る。NTTコムは今月、離れた拠点にあるSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)同士を接続するための通信サービス「WIDE SAN」の提供を開始する。

 WIDE SANの料金は、「100Mビット/秒の通信速度で東京と大阪を結んだ場合で月額1000万円以下」(高尾担当部長)。これまでSAN同士を接続するには専用線やATM専用線を使わなければならず、月に数千万円かかることも珍しくなかった。

 高尾担当部長は、「料金を安くすることでユーザーの需要が満たせるようになった。これまでベンダーやユーザーから、『通信料金の高さが遠隔地バックアップ普及の壁になっている』と指摘されていた」と話す。現在、多くのベンダーや通信事業者が遠隔地バックアップの実証実験を行っているが、商用サービスはほとんど提供されていない。

 WIDE SANのサービスには、SANのプロトコルをIPやイーサネット用のプロトコルに変換するIP/SAN変換装置や接続用のスイッチが含まれている。高尾担当部長は、「IP/SAN変換装置を運用する際も、ネットワークに対する高い技術力が必要になる。WIDE SANを利用すると、その手間が省けることもメリットの一つ」と付け加える。

 NTTコムは、WIDE SANを利用したいという申し入れがあり次第、サービスを開始するという。サービス提供エリアは東名阪地域。通信速度100Mビット/秒の回線以外に、10Mビット/秒と1Gビット/秒の回線を用意する。都内の拠点を結ぶといったこともできる。

鈴木 孝知=日経コンピュータ