アクセンチュアの村山氏と森氏 アクセンチュア日本法人は2月3日、製造・流通本部統括パートナーである村山徹氏(写真左)を4月1日付けで社長とする人事を発表した。1989年から13年にわたって同社の日本代表や社長を務めてきた森正勝氏(写真右)は同日付けで、代表権を持つ会長に就任する。

 新社長になる村山氏は、「森は、企業のボード(取締役会)にコンサルタントの存在を認知させてきた。だが時代は変わった。今、企業のボードは、コンサルタントを使うことによるリターンを求めている。私はボードのこういった要請にこたえられるように、会社を運営していく必要がある」と語る。

 村山氏は今後のアクセンチュアについて、「毎年20%の成長を持続させるという目標がある。現在、2000人近いコンサルタントの数を2倍近くに増やしていく必要があるだろう。まだ日本にはコンサルティング・ビジネスが成長する余地がある。CRM(顧客関係管理)やSCM(サプライチェーン管理)など言葉だけが先行している分野で、当社が役に立てる部分があると思う」と話す。

 さらに同氏は、「顧客からのアウトソーシングに対する要望が高まっている。ITアウトソーシングや業務アウトソーシングを手掛けることで、企業としてより高い成長が可能になるはずだ。まだ公表できないが、実際に何件もの案件が進んでいる」と続ける。

 村山氏は、仕事を進めるうえで、「最後までやらせていただくこと」を最も重視している。その理由は、「長い間、継続して当社とつきあってくれる会社がないと、コンサルタントは絶えず新規顧客を開拓していかなければならない。そうなると自転車操業になって、成長はおぼつかない。最後までやり遂げることで、長期間にわたってつきあってくれる顧客が増えていくからだ」というものだ。

 村山氏は、1980年にアクセンチュアに入社。その後、1992年にパートナーに昇格すると同時に、戦略グループ統括パートナーに就任。2000年から流通・製造本部統括パートナーを務めていた。

 村山氏を社長に選んだ森氏は、「日本で戦略コンサルティング・グループを立ち上げ、100人以上の組織に拡大させた。さらに製造・流通本部を統轄して、担当部門の損益についても納得できる結果を残してきた。3年前から準備してきた“本命”の後継者だ」と話す。

中村 建助=日経コンピュータ