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データコア・ソフトウェアのケン・ホーナー副社長
 「ストレージのバーチャリゼーション機能を説明しても、その効果の大きさをユーザー企業がなかなか信じてくれない」。こんな悩みを打ち明けるのは、ストレージ管理ソフトのベンダーであるデータコア・ソフトウェアのケン・ホーナー マーケティング部門副社長(写真)だ。

 バーチャリゼーションとは、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)に接続した異機種ストレージを、論理的に単一のストレージとして運用管理できるようにする機能のこと。同社はバーチャリゼーション機能を持つソフト製品「SANsymphony」を開発・販売している。

 バーチャリゼーション機能を使えば、あるサーバーの割り当て容量が不足したら、容量に余裕があるサーバーのディスク領域を振り分ける、といった運用が可能になり、ディスク装置の利用効率が上がる。加えて、ストレージ管理者の手間も削減できる。「SANsymphonyを導入した仏アルカテルは、13人いたストレージ管理者を1人に減らすことができた」(ホーナー副社長)。

 同社がこのような例を紹介すると、ユーザー企業はまず、“そんなことがあるわけない”と反応するという。こうした誤解を解くには、「実績を積み重ねていくしかない」(ホーナー副社長)。

 だが最近になって、このような状況は好転してきたようだ。「大手のシステム・インテグレータがSANsymphonyの販売パートナになったことで、バーチャリゼーション機能の効果をようやく信じてもらえるようになってきた」(ホーナー副社長)からだ。日本では日本IBM、日立製作所、富士通などの大手ベンダーが、SANsymphonyをOEM調達して販売したり、パートナとして販売している。

 ホーナー副社長は、「2003年中にはSANsymphonyの新版を出すつもり」という。新版では、他社のストレージ管理ソフトや、TivoliやJP1といったシステム運用ソフトとの接続性を高める。「例えば、他社のストレージ管理ソフトが“業務サーバーが使用しているストレージの容量が足りない”という警告を出したとする。その情報をSANsymphonyが認識し、ほかのストレージの空き領域を人手を介さずに、業務サーバーに割り当てられるようにする」と説明する。

鈴木 孝知=日経コンピュータ