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サンのブレード・サーバー サン・マイクロシステムズは2月12日、同社のサーバー製品「Sun Fire」シリーズの製品群を発表した。注目されるのは、下位機にあたるサーバー製品「Sun Fireブレードプラットフォーム」(写真)。高さが3U(約132mm)のラック・マウント型の専用きょう体に、最大16台のブレード・サーバーを格納できる製品である。ブレード・サーバー製品の投入はサンにとって今回が初めて。出荷は4月下旬になる見込みだ。

 ブレード・サーバー「Sun Fire B100s」は、動作周波数が650MHzのUltraSPARC IIiプロセサを搭載する。主記憶容量は最大で2GB、ディスクは標準で30GBを搭載する。ギガビット・イーサネット対応のLANインタフェースを2個用意しており、専用きょう体に接続する。OSは、Solaris 8。価格はサーバー本体が27万2000円から。ブレード・サーバーを格納する専用きょう体は72万8000円。

 新しいブレード・サーバーは、すでに発売している高さ1Uサイズの「V100」と、プロセサや主記憶などのハード性能はほぼ同じ。サーバーの形と、ギガビット・イーサネットを利用可能な点がV100と異なっている。「32台のブレード・サーバーを導入する場合、1Uタイプのサーバー32台に比べて、消費電力を約半分、配線ケーブルの数を10分の1に抑えられる」と、サン・マイクロシステムズ プロダクト・マネジメント統括部の松田英二 統括部長は説明する。

 サンは今後、多数のサーバーが必要な顧客企業に対して、1台あたりの価格が割安になるブレード・サーバーを提供し、1~2台と少数のサーバーが必要になる顧客企業にはV100を勧めていく。「サービス・プロバイダや大学などの研究機関がブレード・サーバーの主な顧客になるだろう」と、松田統括部長はみている。

 サンはブレード・サーバー製品を今後も拡充していく考えだ。(1)x86プロセサを搭載し、Solaris、LinuxをOSとして搭載するブレード・サーバー、(2)サーバーの負荷分散機能やSSL(セキュア・ソケット・レイヤー)アクセラレーション機能を備える単機能サーバー、(3)専用のネットワーク接続型ストレージ製品「Sun StorEdge 3310 NAS」を順次提供していく。(1)は、UltraSPARCを搭載するブレード・サーバーが格納されたきょう体と同じハードで稼働させることが可能だという。各製品とも、出荷は2003年4月以降になる。

 このほか、「UltraSPARC III Cu」を搭載する中位機および上位機の新モデルも2月下旬から順次出荷する。中位機の「V1280」は、動作周波数900MHzのプロセサを4~12個搭載可能なサーバー。主記憶容量は最大96GB、ディスクは標準で72.8GB備える。きょう体は高さが12U(527mm)のラック・マウント型。価格は、プロセサ4個、主記憶容量8GBの場合で1402万円。

 上位機の「4800」、「6800」、「12K」、「15K」には、動作周波数が1.2GHzのUltraSPARC III Cuを搭載するモデルを追加する。最上位機の「15K」の場合、新しいプロセサを搭載することで、900MHzのプロセサを搭載する従来モデルに比べて、約44%性能を向上できるという。4製品とも3月中旬に出荷を開始する予定。

西村 崇=日経コンピュータ