ネット専業銀行のイーバンク銀行は3月中旬、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)であるライブドアのWebサイトに“支店”を開設する。普通預金やメールを使った送金といったイーバンク銀行のサービスを、ライブドアのWebサイト上で提供する。イーバンク銀行が“支店”を開設するのは、今回が初めて。

 イーバンク銀行が発表した“支店”は、ライブドアのWebページに、イーバンク銀行のサービスが利用できるよう、ハイパーリンクをまとめて表示するもの。残高照会や送金、決済といったサービスは、イーバンク銀行のシステムが提供する。これによって、「150万人以上に上るライブドアの会員は、ライブドアのコンテンツとともに、決済などの金融サービスをあわせて利用できるようになる」(イーバンク銀行の若山健彦 副社長)。

 “支店”開設に先立ってイーバンク銀行は、ライブドアを運営するオン・ザ・エッヂと、オン・ザ・エッヂの子会社でベンチャーキャピタルであるキャピタリスタとの業務提携を発表した。今回、両社と共同で“支店”を立ち上げる。同行は今後も、さまざまな企業と提携して、金融サービスを提供する提携事業「ブランチプログラム」を進めていく計画である。

 イーバンク銀行はブランチプログラムのほかに、顧客向けサービスの拡充を予定する。今年3月に定期預金の取り扱いを開始し、今年半ばにはクレジット・カード機能付きキャッシュ・カードを発行する計画を立てている。イーバンク銀行の松尾泰一社長は、「電子決済に特化した銀行として業務を開始してから1年半。現在の個人口座数が約44万件、取引件数も昨年12月に約25万件と順調に増加している。メールを使った送金サービスや他銀行への振込サービスを始めたことから、現在の売上高は2002年夏に比べて6倍になった。来年度は黒字に転換できる」と今後の見通しを語る。

西村 崇=日経コンピュータ