「電話にどんな技術が使われているかを知らなくても、トーン音さえ聞こえれば利用できる。情報システムの統合も、そのように手軽になるべきだ」。こう主張するのは、EAIソフト(企業内システム統合用ソフト)の開発・販売を手がける米ウェブメソッドのフィリップ・メリック会長兼CEOだ。

 メリック氏は、同社が今春出荷する予定のEAIソフト「webMethods 6」を“Enterprise Dial-tone”と表現する。この製品をさまざまな企業内アプリケーションと接続することで、「電話のように簡単にシステムを連携できる」という。

 webMethods 6の最大の特徴は、「.NETやEJB(Enterprise JavaBeans)に準拠したシステムからレガシー・システムに至るまで、さまざまな標準プラットフォームで構築したシステム同士を容易に連携できること」とメリック氏。

 「当社と競合するマイクロソフトの製品は.NETに強いが、EJBには弱い。一方、IBMの製品はEJBに強いが、.NETには弱い。それぞれが推進したい技術を中心にソフトを開発しているからだ」と、メリック氏はライバル企業の課題を指摘する。「顧客企業のシステムには、両方の技術を使ったものが混在している。中立の立場にある当社は、どちらの技術にも完全に準拠したwebMethods 6で顧客を開拓していく」(同氏)としている。

広岡 延隆=日経コンピュータ