コグノス 製品担当上級副社長のピーター・グリフィス氏
 「景気が悪い今、KPI(業績評価指標)を作り、企業全体のROI(投資対効果)を測定することは非常に重要になってきている。ただ、難しく考えてしまうためにKPIの作成に踏み出せない企業が多い。しかし、もっと単純に考えればよい。身近な売上高やコスト削減の指標を積み重ねて全社的な指標を作ればKPIが出来上がる」。こう強調するのは、加コグノス 製品担当上級副社長のピーター・グリフィス氏(写真)だ。

 グリフィス氏は、「KPIを測定する上では、CPM(コーポレート・パフォーマンス・マネジメント)という概念が欠かせない」と続ける。「CPMは企業内の各KPIを集めて、KPIの推移をリアルタイムに把握する活動のこと。KPIは作っただけで終わりにするのではなく、継続的に追跡することに意味がある。しかもKPI間には相関があり、これらをまとめて追跡し続けなければ、企業全体のROIを測定することはできない」(グリフィス氏)。

 これまでコグノスは、企業内のデータを分析して結果をレポ―ティングするBI(ビジネス・インテリジェンス)ソフトを中心に販売していた。しかし、「今年からCPMを支援するためのソフトの販売に力を入れる」(グリフィス氏)という。日本では1月にCPM支援の第一弾として業績管理ソフト「Metrics Manager」を出荷したほか、2月12日には富士通とCPM分野の製品を中心とした提携をした。グリフィス氏は、「CPMは2年前くらいから米国で注目されている概念。今年くらいから日本での企業も力を入れ始めるだろう」と予想する。

島田 優子=日経コンピュータ