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米イージェネラのBladeFrame

 伊藤忠テクノサイエンス(CTC)は2月25日、米イージェネラが開発・製造するLinuxサーバー「BladeFrame」(写真)の販売を開始すると発表した。総代理店契約ではないが、「日本で最初の、そして主要なパートナーとして緊密な関係を保っていく」(米イージェネラのマイケル・トンプソン最高執行責任者)という。BladeFrameの価格は5000万~3億円。CTCはこの製品を使って大規模Linuxシステム分野に参入し、2003年度に30億円、2005年度に100億円の売上達成を狙うという。

 BladeFrameは高さ213cmの19インチ・ラックに、3種類の「ブレード」を装着するハードウエアだ。ブレードとは言っても、一つひとつのブレードはラックマウント・モジュールなので、他社が「ブレード・サーバー」と呼んでいるものとは異種の製品だと考えた方がよい。

 ブレードには、CPUとメモリーを積む高さ1U(44.45mm)の「pBlade」、イーサネット、ファイバ・チャネル、DVD-ROMドライブ、コンソールを接続するシリアル端子を備えた4Uの「cBlade」、ブレードを相互接続するスイッチを持つ2Uの「sBlade」がある。cBladeとsBladeは二重化のため二つ装着する。pBladeは最大24個装着できる。

 pBladeは搭載CPUにより3種類が用意されている。(1)PentiumIII(1GHz)×2、メモリー2GB、(2)Xeon(2.8GHz)×2、メモリー6GB、(3)Xeon MP(2GHz)×4、メモリー12GBだ。BladeFrame自体にはディスク装置は搭載できない。ディスクは主にSAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)を介して接続する。

 このサーバーの特徴は、どのモジュールが壊れてもシステムが動き続けることと、モジュールを引き抜いて交換するのが可能なことだ。「Entera PANマネージャ」と呼ぶシステム管理ソフトによって仮想サーバーを設定し、ハードウエア資源をその仮想サーバーに割り当てる。複数の独立したサーバーを使うのに比べて、効率的な資源の利用が可能だという。利用できるオペレーティング・システムは現時点ではRed Hat Linux Advanced Serverのみ。ただ、Windowsについては、Windows Server 2003から利用できるようにする予定である。

 トンプソン氏は「これをブレード・サーバーか、と聞かれたら『BladeFrameだ』と答える。同じようなコンピュータを作っている会社があるとは聞いたことがない」と独自性を強調する。確かに、これまでのサーバーの分類に収まりにくい、ユニークな製品だ。

(原田 英生=日経コンピュータ)