福岡県の西日本銀行と福岡シティ銀行は4月2日、来年10月の合併に向けたシステム統合の方針を発表した。勘定系や情報系、対外系などの主要システムは、西日本銀行の現行システムを原則として利用する。西日本銀行のシステムを基に、福岡シティ銀行のシステムの独自機能を追加する。西日本銀行が現在使っているシステムは、主に日立製作所製。福岡シティ銀行が現在稼働させているシステムは日本IBM製である。

 今回の決定により、西日本銀行が来年10月に予定していた、NTTデータの勘定系パッケージ「BeSTA」を使った地銀共同センターへの参加は、ひとまず棚上げとなった。当面両行は、来年10月のシステム統合に全力を尽くす。

 西日本銀行と福岡シティ銀行は昨年4月から、経営統合に伴うシステム統合について検討を進めてきた。当初は昨年11月をメドに統合方針を決める予定だったが、結果的に4月までずれ込んだ。両行の統合方式が持ち株会社方式から合併に変わったことも、システム統合の方針の決定が遅れた一因となった。ボストンコンサルティンググループを交えて、両行のシステムをさまざまな角度から比較検討して、今回の結論に達した。

 現時点で両行は、システム統合時期は来年10月で予定に変わりはないとしている。今後、統合システムの詳細機能を詰めるのに併せて、今年夏までをメドに具体的な移行方式を決める。統合方針の決定が半年遅れた分、設計・開発・検証の時間は少なくなった。

(大和田 尚孝=日経コンピュータ)