NECはIPセントレックス・サービス「i-NetValue IP電話アウトソーシングサービス」を7月に開始する。1回線当たりの月額基本料金は1000円で、NTTコミュニケーションズやフュージョン・コミュニケーションズ、富士通が提供しているサービスと同等。

 IPセントレックスとは、通常は企業内に設置して利用するPBX(構内交換機)をWAN上に置き、複数のユーザー企業で共有する形態のこと。

 i-NetValueの特徴は、NECの既存PBXが提供していた機能をそのまま利用できる点。例えば、内線電話機とPHSに同じ電話番号を割り当てておき、着信先をボタン一つで切り替える、といった特殊な機能を備える。NECの都筑一雄企業第一ソリューション事業部長は、「企業ユーザーの間では、IP電話へ移行しても従来のPBXの機能をそのまま使いたいというニーズがかなりある。このニーズにこたえたい」と説明する。

 さらにNECのIPセントレックス・サービスでは、IP電話の標準プロトコルであるSIPを使った1台1万~2万円のIP電話機と、NECの独自仕様で1台4万~5万円と高価だが多機能なIP電話機の両方を接続できる。「標準プロトコルのSIPだけだと、PBXで提供できる機能が制限されてしまう。ユーザーの目的に応じて使い分けることができるようにした」(都筑部長)。

 NECの試算では、全国に10以上の拠点があり、全体で100回線以上を利用している企業の場合、このサービスを導入することで、通信コストを削減することができるという。

 NECはサービスを利用するために必要なIP-VPNなどのデータ通信サービスの販売を含めて、3年間で2200億円の売上を見込んでいる。

(坂口 裕一=日経コンピュータ)