組み立て製造業向けに特化したSCM(サプライチェーン管理)ソフトを提供する米ウェブプランは、2003年6月から日本での営業活動を本格展開する。同社は全世界で、約200社への導入実績を持つ。導入パートナーには、NTTデータと沖電気が名乗りを上げている。6月までには別の大手ベンダーがもう1社加わる予定。

 同社の共同創業者であるダンカン・クレット副社長によれば、同社のSCMソフト「WebPlan」の特徴は、「高速な計算処理が可能な点」だ。例えば「20階層の部品表、15万件の購入オーダー、5万人の顧客」といった条件下で需要予測の計算処理を行った場合、6分で結果が出るという。クレット副社長は「厳密に他社製品との比較検証を行ったわけではないが、間違いなくi2テクノロジーズやマニュジスティックスの製品よりも早い。半分以下なのではないか」と豪語する。

 こうした高速な計算処理が可能な理由として同氏は、「i2など既存のSCMベンダーのソフトは、需要予測や生産計画といった機能ごとに計算処理をするエンジンが別れており、これらのエンジンは処理ごとにデータベースへアクセスしてメモリで計算する作業を繰り返す。一方WebPlanは、すべての機能を一つのエンジンで処理し、エンジンや計算に必要なすべてのデータをメモリ上に展開できるため、高速な処理が可能だ」と説明する。

 WebPlanはアーキテクチャにマイクロソフトの.NETフレームワークを採用しているため、Wwebサービスを利用して外部システムと連携することも可能。また、R/3やOracle E-Business Suite、PeopleSoftといった主要なERPパッケージ(統合業務パッケージ)とデータを連携させるためのインタフェースも備える。

 WebPlanの導入費用は3000~6000万円程度で、導入期間は3~4カ月が必要だいう。ウェブプランは新たに参入する日本市場で、2005年までに年間15億円のライセンス収入、30サイトへの導入を見込む。

(井上 理=日経コンピュータ)