ジョー・ホーガン バイスプレジデント 「アウトソーシングをユーザー企業から請け負う際に忘れてならないのは、顧客企業のスタッフをいかに受け入れるかだ」。こう力説するのは、米ヒューレット・パッカードでアウトソーシング事業を担当するジョー・ホーガン バイスプレジデント(写真)だ。

 HPは5月、米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)と10年間で30億ドルのITインフラストラクチャ管理のアウトソーシング契約を締結した。そのほか、アイルランド銀行と7年間で6億ドルのアウトソーシング契約を受注するなど、「ここ1年間で200件以上の実績がある」(ホーガン バイスプレジデント)。

 ホーガン バイスプレジデントが顧客企業に提案を評価されるための重要なポイントとして挙げるのは、顧客のニーズに即応できるシステムや先進技術の提供とならんで、顧客企業から受け入れるスタッフの処遇だ。アウトソーシングには、顧客企業からベンダーへの担当者の異動がつきものだ。実際、同社はP&Gから1800人、アイルランド銀行から600人を迎え入れる。

 しかし、「異動する当のスタッフは、今後の処遇に対する不安もあり、ベンダーへの移籍を望まないことが多い」とホーガン バイスプレジデントは率直に語る。そういった不安を解消するためにも、諸手当や福利厚生、健康保険などに十分配慮してアウトソーシング提案に盛り込むことにしている」(同)という。

広岡 延隆=日経コンピュータ