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 アクセンチュアは7月23日、銀行を対象にシステム再構築の提案を強化していくことを発表した。「世界規模の金融機関で培ったノウハウを体系化し、提案に生かす」と金融サービス業本部の関戸亮司統括パートナーは説明する。提案内容には業務戦略のコンサルティングから、システム構築までを含む。

 業務戦略の提案では、独自の経営診断の手法を使う。診断の結果により、大きく7タイプのなかからその銀行が目指すべき方向性を提示する。分類するタイプには、保険・証券・カードなどのサービスをそろえた世界で上位5位に入るような圧倒的に強い銀行、特定業種向けの専門の銀行、特定の商品だけを扱う銀行、他行が開発した商品を集めて顧客に提案する銀行、といったものがある。さらに、診断を基にしてシステム設計を行う。その銀行のタイプにあったシステム像と商品、業務プロセスを定義してアプリケーションを開発する。

 アクセンチュアが提案する銀行の次期システムは大きく三つの部分に分かれる。「ディストリビューション」と呼ぶ支店やATMなどのチャネルを管理するシステム群、「プロダクション」と呼ぶ商品・サービス別のシステム群、それらをつなぐ「ビジネス・ハブ」と呼ぶシステムだ。「我々の提案するシステムは従来と考え方が異なり、従来よりも柔軟な基幹システムを作ることができる。勘定系や情報系といった銀行の業務システムの区分をなくしたい」と関戸統括パートナーは力説する。

 銀行のシステムを三つの部分に分ける考え方は以前からあったが、「実際には新商品のシステムを追加するたびにビジネス・ハブの部分を作り直す必要があるなど、プロダクションやディストリビューションがビジネス・ハブと完全に分離できていないことが多かった。完全に分離することで商品の増減とチャネル管理を分けて考えることができる」と森田勝弘アソシエイト・パートナーは語る。

 アクセンチュアは今後2年以内に2~3行の顧客獲得を目指す。銀行のシステム子会社や他のインテグレータとも積極的に手を組んで基幹システムの再構築を進める。「再構築は一気に置き換えるものではなく、できるところから徐々に進めていく」(関戸統括パートナー)。

矢口 竜太郎=日経コンピュータ