三菱電機インフォメーションシステムズは、ソフト開発プロセス改善活動を行い、6月末にCMMI(能力成熟度モデル統合)レベル3を達成したことを明らかにした。

 同社は2002年5月からCMMI活動に取り組み、14カ月でレベル3を達成した。同社のソフト開発がもともと品質管理の規格「ISO9001:2000」に準拠しており、CMMI活動ではマネジメント項目が2割増えるだけで済んだために、「比較的短期間で達成できた」としている。

 ただ、そのときに「プロダクト品質だけでなく、プロダクトの作成過程(プロセス)の品質にも重点を置く活動を強化する必要があった」(同社)。それには、もちろんプロジェクト・マネジャをCMMI活動に積極的に巻き込む必要がある。

 そのためにまず、経営者がトップダウンでプロセス改善をプロジェクト・マネジャに指示した。次に、実際のプロセス改善におけるギャップ分析で、プロセスの弱点をプロジェクト・マネジャに認識してもらった。

 さらに、新たなプロセスを定義する段階で、プロジェクト・マネジャがそのプロセスを実践するグループのなかから担当者を選定。その担当者が実践可能なプロセスを定義した。プロセスのリリース時には経営者が、改めて新プロセスの実践を指示した。

 このほか、CMMIレベル3達成に向けて改革した主な点は、(1)スタッフ(資材部門、トレーニング部門、プロセス改善担当部門など)のプロセス改善、(2)新設のEPG(Engineering Process Group)によるエンジニアリング・プロセス資産の確立(ベストプラクティスやメジャーメント・データの収集や公開)、(3)組織力強化のための共有ビジョン導入、(4)商談段階からのリスク・マネジメント手法の確立などである。

 品質については、上流工程で検出できる誤りが従来よりも50%増え、フィールド障害の発生件数が3分の1に減少。生産性に関しては、計画と実績のぶれが減り、計画精度が向上したという。

(安保 秀雄=日経コンピュータ)