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日立エンジニアリングの「SecuaVeinAttstor」 日立製作所は9月1日、同社の従来技術に比べて処理速度を10倍に高めた、指静脈認証技術の開発を発表した。また同日、この技術を採用した入退室管理システム「SecuaVeinAttstor」を日立エンジニアリングが製品化したと発表した。

 指静脈認証は、バイオメトリクス認証(生体認証)の一種である。手の指にある静脈血管の形状は、指紋と同様に、同じ形が2つとない、各人固有の身体的特徴として知られる。このことを利用してユーザーを識別し、入退室管理やネットワークへのログイン認証を行う。認証装置を使う際は、前面のスリットに指を差し入れ、赤外線カメラで内部の血管を撮影する。日立エンジニアリングは、2001年から同技術に基づく認証装置を製品化し、販売している。

 今回は、画像の撮影と処理の各段階の技術を改良することで、精度と速度の両立を図った。具体的には、指の部位ごとにきめ細かく透過光量を調整し、血管がはっきりと写るようにした。さらに、指を差し入れる角度に応じて、画像を適切に補正する処理を取り入れた。撮影する画像の質を高めたことで、パターン照合が容易になった。1万枚の指紋画像をデータベースに登録してある場合、 従来は1人の認証に約10秒かかっていたが、新技術を使うと約1秒で済むようになったという。認証装置は従来の1/3に小型化した。価格は1台63万円(工事費別)から。

 なお、指の血管形状を使って認証する装置は、バイオニクスも開発・製品化している。

(本間 純=日経コンピュータ)

●指紋認証、血管認証などバイオメトリクス認証の最新動向は、日経コンピュータ9月8日号「テクノロジ・フロンティア――バイオメトリクス」に掲載します。