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 インターネット専業銀行、イーバンク銀行は23日記者会見を開き、経営戦略について説明した。松尾泰一社長は、「銀行はシステムに支えられている装置産業」と情報システムの重要性を強調。そのうえで「安く、かつ柔軟に作られた当行の情報システムは大きな武器」とシステムへの自信を見せた。「他のネット銀行では障害が発生しているが、当行はシステムの機能を拡張しつつ、極めて安定的に動かしてきた。今後もシステムの品質管理を徹底していく」(松尾社長)。

 同社は電子商取引向けの決済サービスの提供に特化して2001年7月に開業。以来、メールでの送金指示を可能にする「メルマネ」機能や、定期預金のアプリケーション、ATM(現金自動預け払い機)との接続機能など、約2年間に渡ってシステムを拡張してきた。こうした一連の大きな機能拡張は、2004年夏に予定している全銀ネットワークとの接続をもって、一通り終了するという。以後は「品質管理や障害対策、セキュリティ対策、処理性能の維持など、システムの安定性をいっそう高めるための施策に集中する」(若山健彦副社長)。

 イーバンク銀行は基本的にシステムを自社開発している。開発メンバーは約10名。開発言語にはJavaを使用している。「銀行業務をよく知っている精鋭を連れてきた」(松尾社長)。「外部のベンダーにシステム開発を依頼していては小回りが利かない。当行は決済に特化しており、システムの範囲を(小さく)特定できることもあって、少数精鋭による自社開発が合っている。システム全体への見通しがきくので、安定運用にも大きく貢献している」(松尾社長)。若山副社長は、「オブジェクト指向技術を駆使して、シンプルで柔軟性の高いシステムを実現できた」と付け加える。

 2004年8月以降、イーバンク銀行は同行のシステム外販を積極的に進めていくという。「インターネット決済の機能などは各方面からのニーズが高い。当行のノウハウをパッケージ販売やASPなどの形で提供していきたい」(若山副社長)。

(高下 義弘=日経コンピュータ)