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 富士通は、プロジェクト・マネジメント用ツールを全社的に刷新する。2004年内にWebベースのシステムを新たに構築し、熟練プロジェクト・マネジャのノウハウを共有することを目指す。

 情報システムのプロジェクト計画書、要求定義書、設計書、および工程、構成、変更、進捗、品質、テスト仕様などをWeb上で一元管理する。プログラム・マネジャ、プロジェクト・マネジャ、PMO(プロジェクトマネジメント・オフィス)、SE、協力会社の担当者などが、情報を共有する。

 特徴は、開発の進捗をWeb上に表示することでプロジェクトのリスクを把握できるようにすることと、若手の質問に対して、ベテランや熟練プロジェクト・マネジャなどが答える場をWeb上に設けることである。

 同社は、同様のイントラネット上の情報共有ツール「SPM(Strategic Project Monitoring)」を持っていたが、「そのツールの考えを新しいシステムに取り入れている」(ソフト・サービス共通技術センター)。SPMツールは公共ソリューション本部の官公庁系システム開発部門が活用していたもの。この部門の関係者900人に公開された掲示板上で、ノウハウを共有する場になっていた。

 こうしたツールが利用されるかどうかは、事業部長などの現場トップの考え方が大切になる。「問題点を書き込めば失敗をしていると思われ、人事評価が下がるかもしれない」と現場のSEが考えるようでは、ほこりをかぶるだけだ。現場のトップは、人事評価の対象にしないと宣言し、さらに熟練プロジェクト・マネジャに有用な助言をするように働きかける必要がある。全社的にこういった雰囲気を作れるのかどうかが、成否を決める。

(安保 秀雄=日経コンピュータ)