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写真1●資料は3台の液晶ディスプレイで表示

 NECは1月21日、ブロードバンド・ネットワークと最新技術を組み合わせた次世代オフィス、「ブロードバンドソリューションセンター」を報道関係者に公開した。東京・品川駅の近くにあるこのセンターには、営業担当者やシステム・エンジニア約400人が入居し、IP電話や電子会議システム、文書管理システムなどを実際に使いながら、業務での有効性を検証していく。

 NECの瀧澤三郎執行役員は、「新しいものをどんどん試していけば、新しいひらめきや反省点も見えてくるだろう。お客様にもこの様子を見て頂いて、参考にして欲しい」と語った。このセンター内には、現在利用できるシステムが約7割、今後利用できるようになるシステムが3割含まれている。

 オフィス内は社員ごとに座席を固定しないフリーアドレスになっており、席数は在席社員数の7割しかない。社員はロッカーからノート・パソコンを取り出して、無線LAN経由でネットワークに接続し、仕事をする。電話では、有線のLANに接続したIP電話機を使うほか、ノート・パソコンのUSB端子に接続したヘッド・セットを利用して会話する社員もいる。電話をかける前に相手の在席を確認できる機能もあり、無駄な電話を減らすことができるという。

 NECの営業担当者らは、このオフィスに移るに当たって、紙の資料全体で8割を破棄した。どうしても必要な資料はスキャンしてサーバーに保存している。複数の資料を参照したい場合でもプリント・アウトするのではなく、液晶ディスプレイを横に3台並べたパソコンを利用する(写真1)。

 会議においても、紙の資料は利用しない。PowerPointなどの資料を映し出すことができるプラズマ・ディスプレイを利用する(写真2)。このディスプレイは、専用のペンで画面上の資料にメモを書き込む機能を備えている。書き込んだものは保存したり、メールに添付して関係者に送信できる。

 このオフィスで利用しているシステムの構築費用は数億円。NECの瀧澤執行委員は「従来はビルが分散していたため、打ち合わせなどに行き来する時間がかかっていた。電子会議システムやIP電話などで効率化されれば、コストは1年で回収できるだろう。今後は、システムの効果をお客様に説明するためのデータを取っていきたい」という。

坂口 裕一=日経コンピュータ

会議ではプラズマ・ディスプレイで資料表示
写真2●会議ではプラズマ・ディスプレイで資料を表示