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 「現在の情報システムに、もっとも重要なのは“俊敏性(アジリティ)”だ。システム部門はビジネスの変化に応じて、できるだけ早く情報システムを変更することを求められている」と力説するのは、米ヒューレット・パッカード HPサービス アダプティブ・エンタープライズ担当のマーカス・ラフ副社長(写真)だ。「競合他社が新製品を出した時に、対抗できる製品を一刻も早く市場に出さねばならない。このような場合、情報システムを変更するのに手間取ってはいられない」と続ける。

 とはいえ、競合他社に負けない俊敏性が確保できているかという判断はベンチマーク指標を持たないユーザー企業には難しい。そのため、ベンダー各社は、企業におけるシステムの現状を評価するアセスメント・サービスを提供している。

 「当社が提供する『アジリティ・アセスメント・サービス(AAS)』は、他社のものと一線を画している」とラフ副社長は主張する。AASの特徴は、システム変更のスピードである“時間”、システム変更が可能な“範囲”、変更にかかる金額・工数・リスクを計測する“容易性”の三つの尺度を用いて計測することこと。「多くの競合ベンダーが、評価軸として持っているのは“時間”だけだ。これでは、本当の意味でシステム変更の俊敏性を評価することはできない」(同)という。

 AASでは、上記の三つの観点に基づいた約150の質問を顧客に投げかけて回答を得るか、インタビューを行う。結果は数値化して、業界ごとに作成したベンチマーク指標と照らし合わせることで、顧客の弱点や強みを洗い出す。「顧客企業に、少ないリソースで最大の効果をどうすれば得られるかを提案する。サービス提供に要する時間は、2~6週間程度だ」(ラフ副社長)。それぞれ業種別に異なる質問を用意しており現在、製薬、自動車、銀行、テレコムなど、9業種にサービスを提供している。

 「10月までに50社にサービスを提供する」とラフ副社長は意気込む。日本国内での実績はまだないが、米国、中国、シンガポール、韓国などですでに15社以上にAASを提供しているという。今後は、公共部門にもサービスを提供していきたい考えだ。

広岡 延隆=日経コンピュータ