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 OSDLジャパンは、Linuxを利用しているユーザー企業から意見を聞いてLinuxの開発に反映させるための会合「Linux User Advisory Council(LUAC)」を3月に開催する。2月6日に東京で開催した「Linuxユーザーエグゼクティブセミナー」に参加したユーザー企業から参加を募る。

 LUACはもともと米オープンソース・デベロップメント・ラボ(OSDL)が始めたもの。OSDLマーケティング・ディレクタのネルソン・プラット氏はLUACを始めた動機を「OSDLには35社が参加しているが、このうちユーザー企業はユニリーバ1社しかいない。ベンダーやシステム・インテグレータだけでなく、ユーザーの意見を直接聞く必要があると考えた」と語る。

 米OSDLは、2003年7月に1回目のLUACを開催して以降、すでに計3回会合を開いている。参加企業は20社。業種は、製造業、通信、銀行、保険、小売り、eコマース、娯楽産業と多岐に渡る。

 米国での3回目の会合は、1月にニューヨークで開催されたLinuxWorld Expoに合わせて行われた。そこでは、OSDLが策定しているデータセンター向けLinux仕様「データセンターLinux(DCL)」に対してユーザーの要求が出された。SANディスクのサポートやJavaの処理性能に対する要求などだ。また、ディストリビューションの違いによるソフトウエアの移植問題などにも改善の要望が出たという。

 LUACは、参加する企業名や出された意見の詳細は原則非公開にしている。完全にオープンにしてしまうと、率直な生の意見が聞けなくなるおそれがあるからだ。ただ、参加企業が許可すれば、情報をオープンにすることもありうるという。

 欧州でも来週、初めてのLUACが独フランクフルトで開催される。日本での2回目の会合は、6月に開催されるLinuxWorld Expo/Tokyo 2004に合わせて開かれる予定だという。

大森 敏行=日経コンピュータ