SAPジャパンは2月25日、複数の既存システムと連携して業務プロセスの効率化を図るアプリケーション群「クロスアプリケーション(xApps)」を発表した。その第一段として同日、システム構築や研究開発など企業におけるさまざまなプロジェクトの管理を目的にしたパッケージ製品「xApps Resource and Program Management(xRPM)2.0」の出荷を始めた。

 xRPMは主に四つの機能を備える。一つは、研究開発部門やシステム部門がそれぞれ管理しているプロジェクトの情報を集約する「ポートフォリオ管理」。経営陣は複数のプロジェクトの進捗や予算を把握できる。

 二つ目は「リソース管理」で、プロジェクトごとに管理しているメンバー(リソース)の情報を統合管理する。プロジェクト・マネジャは進捗が遅れがちな案件のメンバーを増やしたり、最優先のプロジェクトのリーダーを割り当て直すなど、より高い生産性を実現するチームの編成が可能になる。

 3番目の機能は、プロジェクトの細かい作業内容や、ワークフローの処理状況、プロジェクト推進中に作成したドキュメントを集中管理する「プロジェクト実行」。プロジェクト・マネジャは作業内容やワークフローの処理状況を合わせて見ることで、プロジェクトの遅れにつながるようなリスク要因を早期に発見し、問題が顕在化する前に対策を練ることができる。

 第4の機能は「技能管理」。社員一人ひとりのスキルや経験を一元管理しておくことで、プロジェクトの立ち上げ時などに、必要なスキルを備えたメンバーをひと通り集められる。

 xRPMは既存システムからプロジェクトの進捗や作業内容、社員のスキルといった情報を取り込む際に、SAPジャパンのシステム連携ソフト「NetWeaver」を使う。xRPMの価格は100ユーザーで4000万円程度から。

 SAPジャパンは今後、貿易業務のプロセス管理を対象にした「xApps Global Trade Services」や、環境問題を考慮した排出物管理業務向けの「同Emission Management」などの出荷を計画している。

栗原 雅=日経コンピュータ