日本ヒューレット・パッカード(HP)は、パソコン・サーバー「ProLiantシリーズ」に、米AMDのx86系64ビット・プロセサ「Opteron」搭載サーバーと、米インテルのx86系プロセサ「Xeon64ビット拡張版」搭載サーバーを追加する。それぞれ2004年6月、2004年夏ごろまでに出荷時期や価格などを正式発表する。

 OpteronやXeon64ビット拡張版の利点は、32ビット用の既存アプリケーションを、そのまま使えること。32ビットと64ビットのアプリケーションを共存させることが可能だ。日本HPエンタープライズストレージ・サーバ統括本部 インダストリースタンダードサーバ製品本部の上原宏本部長は、「顧客企業のアプリケーション資産をムダにせずに、64ビット用の新しいアプリケーションにも手が出せる」とメリットを強調する。

 同社は64ビット・プロセサ「Itanium2」を搭載するサーバー「Integrityシリーズ」を擁しているが、Itanium2では32ビット用アプリケーションは性能を発揮できない。その代わり「パフォーマンスや進化の早さといった面で、Itanium2の方がx86系プロセサよりも優れている」と上原本部長は説明する。「顧客がニーズに合わせて選択できる環境を整えたと自負している」(同)。

 現在、HPが出荷を予定しているOpteron搭載サーバーは3種類。「HP ProLiant DL145」は1U(約44mm)のラックマウント型。Opteronを最大2個搭載して、主記憶は最大16Gバイト。「同ProLiant DL585」は高さ4Uのラックマウント型。Opteronを最大4個搭載し、最大64Gバイトの主記憶を搭載可能だ。型番は未定だが、ブレード・サーバー「同ProLiant BL」にもOpteronを最大2個搭載するモデルを追加する。

広岡 延隆=日経コンピュータ