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 CRM(顧客関係管理)ソフト大手の日本シーベルは、今夏をめどにASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ)サービスに参入する。同社のパッケージ・ソフト「Siebel」を導入するのに比べ、機能は限定しているものの、安価に利用できるのが特徴だ。

 米シーベルのジェフリー・シールCRM製品事業部統括ゼネラルマネジャー兼バイスプレジデント(写真)は、「ASPサービスでも、Siebelのパッケージと同じデータ形式を用いている。ASPサービスのユーザーが将来、パッケージに移行したり、ASPサービスとパッケージの両方を組み合わせて利用したりすることが問題なくできる」と説明する。

 同社のパッケージ製品は高価で、これまでの中心顧客は大企業だった。今回のASPサービスによって、中堅中小企業が利用しやすくする。小規模の企業または大企業の部門がCRMソフトを迅速に導入する目的でASPサービスを利用するケースや、中規模の企業がASPサービスでCRMソフトを使い始め、将来的にパッケージへ移行するケースなどを想定している。

 このほか、すでにパッケージを導入している大企業がコールセンターなどで利用するニーズもあるとみている。ユーザー数が多いため、限られた機能でもよいから安価にSiebelを導入したい、といったケースだ。

 英語版SiebelのASPは、米国を中心に昨年12月から提供済み(インターネット経由で日本でも利用可能)。その利用料金は、1ユーザーあたり月額70ドル。日本語版の価格は未定だが、同等になる見込みだ。米国の調査会社によるとパッケージを自社で導入した場合、サーバーやライセンス、ネットワークなどの初期費用が1ユーザーあたり8000~1万ドル程度かかるという。

坂口 裕一=日経コンピュータ